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2021年10月29日 最終更新

コロナ禍でタクシー転職しても大丈夫か

コロナ禍でタクシー転職しても大丈夫か
タクシー転職手に転職を考える人の中には、2020年から流行した新型コロナウイルスについて不安を感じている人もいると思います。 情報を調べる中で、出てくる求人や給料面の噂にはマイナス面を感じる部分もありますが、一方で、現状のタクシー業界自体はコロナに合わせて動いているところもあります。 この記事ではそんなコロナ禍におけるタクシー業界について、2021年時点での現状と転職に関わる部分を紹介していきます。

コロナ禍にタクシー業界で変わったこととは?



コロナ禍にタクシー業界で変わったこととは?


コロナ禍においてタクシー運転手へ転職する際に、不安となる要素は色々とあると思いますが、タクシー業界自体は決して下火になっているわけではありません。

コロナの影響は少なからずある中、タクシーの強みを活かした新たなサービスも展開されています。

まずはタクシー業界におけるコロナウイルスが出た直後の影響と、コロナ真っ只中での動きについて見ていきましょう。

コロナ直後のタクシー業界


新型コロナウイルスの流行によって様々な業界が影響を受けることになりましたが、タクシー業界もそれは例外ではありません。

2020年から数回にわたって施行された緊急事態宣言や、心がけるようにと言われた外出自粛による移動制限は、タクシーの利用者についても大幅に減少させることになります。

特にタクシー運転手がお客さんにしやすい観光客の減少が手痛く、観光の拠点となる主要な駅でも、乗客を拾えない事態が発生しました。

また、夜8時以降の酒類の提供を辞めることも、飲酒をして車の運転ができないお客さんを拾えない影響があり、それを含めて夜に出歩く人の減少が夜間のお客さんも減少させました。

飲食店やアミューズメント施設のように、完全に営業を封じられるようなことはなかったのですが、それらの施設が停止することで、一部の場所や時間帯のお客さんが減少し、タクシー業界にも打撃を与えたのです。

具体的な数値を挙げるタクシー会社やタクシー運転手では約3割から4割の売上減少になってしまったところもあります。

コロナ禍のタクシー業界


しかし、店舗・施設が稼働する朝から昼にかけての時間や宣言が出されていない期間ではタクシーの需要は十分あり、ビジネスマンやお年寄りといった必要不可欠な人にとっては変わらず利用されました。

電車やバスと違って、タクシーであれば基本的に運転手とお客さんのみの空間になり、余計な接触をする必要はなく、お客さんの乗車後に殺菌・消毒を徹底すると、他の交通機関よりはコロナウイルスに対する安全性も確保されます。

この特性を活かしつつ、いくつかのタクシー会社は新しいサービスを打ち出したところもあり、コロナワクチン接種に関わる移動手段やフードデリバリーとしての配達、遠方の買い物代行などを行っています。

コロナ前とは違った形でのタクシー運転手の働き方も生まれているのです。

【参照】日経ビジネス SPECIAL REPORT タクシーサバイバル コロナ禍の廃業連鎖から抜け出せ


向き合うタクシー業界


2021年10月時点でコロナウイルスの完全な撲滅は難しいと考えられており、国内でも「Withコロナ」時代と題して、コロナと向き合いながら新たな日常生活を送っていこうとしています。

タクシー業界も先に挙げたようなサービスを始め、新たな日常生活に合わせようとする会社がほとんどであり、それに伴って就職・転職によるタクシー運転手を募集しています。

そのため、コロナ禍であってもタクシー運転手の求人が控えられているわけではないのです。

コロナ禍におけるタクシー運転手の転職事情



コロナ禍におけるタクシー運転手の転職事情


タクシー運転手に転職する目的は人によって違うと思いますが、コロナ前に言われていたタクシー運転手の魅力の一部は、現在では少々変わってきています。

その部分のミスマッチを無くすためにも、コロナ禍におけるタクシー運転手の転職について変わった部分などを見ていきましょう。

コロナ禍でタクシー運転手としてやっていくのは難しい?


コロナ禍でタクシー運転手に転職する際、最も気になるのはこのタイミングで転職しても、しっかりと生活できるだけの給料を稼いでいけるかというところがあると思います。

結論から言うと一定の給料は得られるので、普通に生活していく分には問題ないのですが、コロナ前と比べると多くの給料を稼ぐことは難しくなっていると言える状況です。

タクシー運転手の給料形態は売り上げが反映される「歩合制」になっており、会社ごとに定められた固定給(保障給)と歩合率を合わせて支給される「一部歩合給」が多くの会社で採用されています。

歩合制は働いた分だけアップに繋がることから、以前であればタクシー運転手は頑張った分だけ稼げるという部分が大きな魅力の一つになっていました。

しかし、歩合制の根本的な部分は変わっていなくても、コロナ禍で全体的なお客さんが減少したことで、自分の働きによって給料アップできる機会が少し難しくなっています。

もちろん、コロナ禍でもお客さんの動きを分析して効率的に動くことによって、給料アップを実現することも可能ですが、長く働いている人ならまだしも、転職した直後の人がそれを実践するのは難しいものです。

一方で、一部歩合制であれば固定給は必ず貰えるため、他の業種と同じように、全く稼ぎが無くなってしまうことはありません。

そこから給料アップを望むのであれば、コロナ禍に合わせた新たなサービスを採用している会社が狙いどころになります。

今後を考えたタクシー運転手の採用


給料を多く稼げるという面では以前と事情が変わっていますが、それ以外の魅力については大きく変わっておらず、Withコロナを見据えたタクシー会社は積極的な採用をしています。

その理由の一つにはコロナ前から問題となっていたタクシー業界の運転手不足があります。

現役のタクシー運転手は高齢化が進んでおり、比較的高齢でも続けやすい仕事ではありますが、それでも退職者は出てくるので、タクシー会社としては新規の人材を常に欲しているのです。

特にこれから長く働いてくれる若い世代の需要は高く、コロナ禍だからといって現時点での採用を渋ってしまうと、将来的にタクシー会社が困ることから、求人は出さなければならないのです。

将来的な需要の発生


コロナ禍でも積極的な採用をしているタクシー会社は、次世代を育てることを目的としているところが多いのですが、それ以外にも将来的なタクシーの需要を考えて新規を採用しているところもあります。

コロナワクチン接種が全体的に完了し、Withコロナが当たり前になっていければ外出や観光が再開される可能性は十分あるもので、現時点でもホテルや旅行会社が実験的に新たな宿泊・観光スタイルを試すなど、色々な工夫が執り行われています。

そんな中で外出や観光に利用される移動手段としてタクシーは活躍できるものであり、その時に働ける運転手を確保しておくことは、タクシー会社にとって重要なことです。

2025年には大阪で日本国際博覧会も行われる予定であり、その際にコロナ対策が万全になっていれば観光需要は必ず高まる期待があるなど、現在から数年先を見据えた採用が行われているのです。

コロナ禍のタクシー運転手への転職で注目すべき項目



コロナ禍のタクシー運転手への転職で注目すべき項目


コロナ禍でもタクシー運転手への転職は十分候補になることがわかったところで、今から転職を考える場合は、募集要項について注目すべき部分が多数あります。

コロナ禍という状況を踏まえた上でタクシー会社の募集要項で注目すべき部分を紹介します。

給料形態と歩合率


先に書いたようにタクシー運転手の給料形態は歩合制が含まれるもので、多くの場合は一部歩合制が採用されていますが、一部のタクシー会社では歩合制のみで給料を判断する「完全歩合給」を採用することもあります。

しかし、固定給がない完全歩合給では、将来的に再び緊急事態宣言等の人が出歩かない状況になった際、その月の給料が大きく下がってしまうことは避けられなくなります。

そのため、自分で稼げる自信があるなど特別な理由がない限りは、安定性のある一部歩合制を選ぶ方がおすすめです。

また、一部歩合給と完全歩合給の双方に言えることですが、タクシー会社ごとの歩合率は注目すべき部分になります。

歩合制が他の会社と比べて低いと、自分の働きに対して実際に出される給料がそれほど多くなくなってしまい、頑張っても損してしまいます。

コロナ禍で給料アップが狙いづらいからこそ、他の条件が同じであれば少しでも歩合率が高い会社を選ぶ方がおすすめです。

【関連ページ】タクシー運転手の給料の仕組みを解説

勤務時間


タクシー運転手の働く時間には主に昼勤と夜勤、その二つは週単位等で交代する昼夜勤、1日働いてから翌日休みになる隔日勤務の4つがあります。

どの勤務形態が働きやすいかは人によるものですが、夜勤についてはコロナ禍という事情を考えると、緊急事態宣言等が出た場合にお客さんの少なさからやや不利になる可能性があるものです。

ただ、夜勤は元々の固定給が高く設定されやすく、必ずしも損になるとは限らないので、夜勤で働くことを希望する人はより固定給(保障給)について注目しておきましょう。

また、隔日勤務は他の勤務形態よりも1ヶ月辺りの勤務時間が少なくなる可能性があるので、休日を重視しない場合は他を検討した方が良い可能性があります。

【関連するページ】タクシー運転手の勤務形態

免許取得制度


タクシーの運転には第二種運転免許が必須ですが、免許取得は内定後でも良いとするタクシー会社もあり、その場合は免許取得のための補助金を出してくれたり、入社後から研修期間という形で免許取得に行かせてくれたりします。

ただ、それら免許取得制度に関する表記が無い場合は完全自己負担になってしまうので、後から免許取得を考える人は必ず確認するべき項目です。

優良なタクシー会社であれば免許取得制度はあるもので、コロナ禍であるからといって免許取得制度を取らないタクシー会社は、全体的な労働環境が整っていない可能性があります。

これは他に項目にも言えることで、コロナを理由に制度や保障ができないと書いてあるのは会社として疑わしいものなので、いくら他の条件が合っていたとしても、選ばない方が良い会社と言えます。

既に第二運転免許には関係ない話のように思うかもしれませんが、優良な会社を見抜くためにも、制度等にもひと通り目を通しておきましょう。

【参照】Wikipedia 第二種運転免許

積極的に採用する世代・性別


こちらは上記の3つと比べると必須で見なければならないところではありませんが、積極的に採用する世代や性別が書いてあると、働きやすい会社に巡り合える可能性が上がります。

若い世代や女性を歓迎する会社は、それに合わせた福利厚生を整えてくれている可能性が高く、採用率としても期待できます。

特に女性については、タクシー運転手自体は性別を問わずできるものですが、同じ会社内に同性がいることで、他の会社よりも過ごしやすくなる可能性はあるものです。

もちろん、実際の項目はよく目を通す必要はありますが、人手不足でも必ず採用されるわけではないので、積極的に採用する条件は注目しておきたい部分です。

業務内容に新たな試みや将来の展望があるか


こちらも必須ではありませんが、もしも給料を少しでも上げたい場合は、業務内容に新たなサービスでの起用や、将来的な仕事の配属先などが書いてあるタクシー会社を選んでおいた方が良いものです。

Withコロナを見据えたタクシー会社ごとの新たな施策のために採用されたら、働ける機会も多くなって給料アップが期待され、将来の展望も書いてあると、その目標に向かって働けるのでモチベーションもより保てるでしょう。

ただし、コロナ前にイメージされていたタクシー運転手とは違う働き方になる可能性があるため、休日を重視する人や運転が好きで働きたい人にはマッチしない可能性もあります。

探しやすいのはタクシー専門のサイト


転職サイトでもコロナ禍に対応した求人情報が出されるようになっていますが、タクシー運転手に限って言えば、タクシー専門の転職サイトや転職エージェントがあるので、それらのサイトを利用すると探しやすいものです。

コロナ禍でも積極的に採用をしているタクシー会社をピックアップしたり、転職する際の不安や疑問も解決できるようになっています。

【関連ページ】タクQの強み

コロナ禍でもタクシー運転手は今後のために需要がある



コロナ禍でもタクシー運転手は今後のために需要がある


コロナ禍のタクシー業界についてまとめていきます。


  • コロナ禍でもタクシーは運転手とお客さんだけの空間にできる特性から利用されるもので、それに伴って新たなサービスも出てきている

  • タクシー運転手では一部歩合制が多く採用されるもので、生活していくだけの給料は確保できるが、コロナ前と比べると多く稼ぐのは難しい

  • タクシー業界の人手不足やWithコロナ時代に合わせて将来を見据えることを理由に新規の採用をしているタクシー会社はある

  • コロナ禍だからこそタクシー会社選びは給料形態や勤務時間、制度や保障がしっかりとしているところを選ぶべきである



コロナ直後のタクシー業界は観光や施設停止の影響を受けて売上が落ちるところもありましたが、タクシーならではの強みを活かして新たな展開を見せた会社も出てきました。

そして、現状ではWithコロナを見据えた動きに切り替わっており、それに合わせたサービスの変化や人員募集がされています。

この状況を踏まえた上でタクシー運転手への転職に魅力を感じた人はタクシー専門サイトを活用して転職活動を進めてみてください。

【会社選びをお手伝いしています】タクシー転職相談と求人のご案内

執筆・監修 株式会社しごとウェブ
 タクQ 編集部